2013年3月25日月曜日

耽美、幻想文学的に歩く千種区

 久しぶりに外へ出て色んなもの見てみようと思い、ひとりで千種区をぶらぶらしてみました。
 なんで千種区を選んだかというと、なんとなく街並みが好きだから、、、あと、本屋もありそうだし、、、というぼんやりした理由。

しかし歩いているだけでなぜか自分の趣味って出るものですね、、、
昨日の千種区散策(言いづらい)は、言わば私の文芸的趣味(耽美、幻想、少女崇拝)が現れた内容になりました。


名古屋大学駅(たぶん1番出口)を降りて西の方へ坂を上ると、道端にニオイスミレが咲いていた。
ウィーンの老舗菓子店DEMELの菫の砂糖漬けと同じ香り。
菫って少女文化の代名詞、、、



そしてまずは、以前から気になっていたブックカフェ・リチルへ。
日曜の午後、店内は静かに、しかし熱心に本を読むお客でわりといっぱい。
小さな席しか空いていなかったのと、一生懸命本を選ぶのに疲れて外の空気を吸いたかったのとで、お茶はいただかず本を二冊買って店を出ることに。
でもお店の人がすごく本を愛しているような人だったので、また行きたいなって思った。

「安曇野の白い庭/丸山健二」、「幻想博物誌/澁澤 龍」。両方古書です。
うーん、良いものを手に入れた。



我が家はもうすぐ引っ越す予定なのですが、引っ越し先が昭和時代の庭付き中古物件ということで、古い家や庭が気になってしょうがない今日この頃。
もともと昭和モダンな古い家がすごく好きで、千種区あたりでよく見かける民家はそういうモダンな家が多く、それもこの日の散歩コースにここを選んだ理由のひとつだったのです。
ぶらぶら歩きながら民家の花や木を撮る、撮る、撮る。
昭和モダンの家って、私のよく読む少女小説の世界観と通じるものがあって心躍ります。
焦げ茶色の玄関扉、ちょっとモダンな玄関灯、ちいさな縁側に皮の椅子、咲き誇る椿や水仙、藤、牡丹に芍薬、、、わかる?





ミモザは、「家を持ったらぜったい庭に植えたい木」の候補に入っている。
他は月桂樹、クラブアップル、ユーカリ、、、
自分でも気づいていたけれど、写真を見ると私はあんまり整っていない庭が好きなのね、、、



ひとりだし、かなりのんびり、赴くままにぶらぶら歩いていたら偶然かわいらしい雑貨屋を発見。
ドイツ、東欧で買い付けた雑貨を扱っているそうで、結婚以来ドイツびいきになってしまった私はふらふらと店内を見て回る、、、
食器から文房具、おもちゃに絵本、布物、色々見て、自分の物を少しと、たまたま見つけたマニアックな本を友人のプレゼントとして購入。


私が買ったのは紙の物いくつか。
ぜんぶドイツ製だったかな、かわいいラッピングペーパーに、子供用のボンボンを入れるちいさな袋、それに薬局の紙袋!耽美、幻想文学を愛する私にとって、病院とか理科室っぽいものって萌えアイテムです。薬瓶とか薬品棚とかね、、、。しかもハーブの絵が描かれているなんて、、、よだれがでそう。買い占めたかったけど貧乏人なので一枚ずつ。
お店のご夫婦とのちょっとした会話も愉しみ、友人へのプレゼントには丁寧なかわいいラッピングをしてくださった。自分の店を愛しているって、いいね。



本山の駅辺りまで来て、もうすこし歩いてみようと、そのまま広小路沿いに覚王山までてくてく。そしてひと休みに入ったのがSUN CIELO(サン・シエロ)。
外観を見てカフェかなと思ったら、入口に書いてあるメニューはレストランバーみたいな感じ、、、
よくわからないまま入店し、カウンターに座る。
昼に食べたカレーがお腹にまだ残っていたので「グリーンサラダみたいなものってできますか」とシェフに尋ねると、「いいですよ」と快いお返事。
でもちょうど入店時に他のお客さん用に準備していた「前菜盛り合わせ」がすごくおいしそうだったので、「あれを肉なしで作ってもらうことはできますか」と、わがままな質問を投げかけるも、これまた「いいですよ」と快いお返事。


コルニッションとオリーブ。
いい感じでしょ、、、

 ベジタリアン仕様にしてもらった前菜盛り合わせ。
グリーンサラダに魚のエスカベッシュ、牡蠣のオイル漬け、人参とクミンのヴィネグレット和え。

シェフと、その日ヘルプで入っていた男性と、色々話していたら皆菓子屋経験者であることが判り(うち一人は現役)、菓子屋話で盛り上がる。
今度はお腹を空かせて行って、他の物もぜひ食べてみたいな。デザートもね。



色々観てまわって、おいしいものを食べて、初めて会う人たちと話して、ちょっと自分を取り戻した感じ。
もう少し本を読んだら、また街へ出よう、、、

0 件のコメント:

コメントを投稿